本日ご紹介するのは、『Vaundy(バウンディ)』のナンバーから
『おもかげ-self cover-』【作詞・作曲:Vaundy】
歌詞全文はこちらのリンクから→https://www.uta-net.com/song/314603/
Vaundyの「おもかげ -self cover-」は、自身がプロデュースしたmilet×Aimer×幾田りらの楽曲をセルフカバーしたもので、2022年2月23日リリースの1st EP『裸の勇者』に収録されています。Vaundyらしいレイジーでアンニュイな魅力が詰まったバージョンで、NHKドラマ『事件は、その周りで起きている』のエンディングテーマにも起用されました。
この曲は、表面的には“喪失と愛”の歌だけど、
本質はもっと内側――
「見えない愛をどう扱うか」
「失うことで初めて触れる本当の自分」
を描いてる。
🎧 「おもかげ」歌詞の全体テーマ
まず核心だけ先に言うと
“見えないままでも、本物の愛は存在する”
“失ったあとにしか辿り着けない感情がある”
つまりこの曲は
恋愛の終わりの歌じゃなく、“感情の完成の歌”
🧠 冒頭:見えないふり=自己防衛
もう
何も見えないふりをしていた
悲しみが見えすぎたからVaundy「おもかげ-self cover-」作詞・作曲:Vaundy
ここがすべてのスタート。
主人公は“感じすぎる人”
だからこそ、あえて「見ない」選択をしている
これは
優しさではなく“防御”
影も僕を見ていた
ここかなり重要。
「影」=本当の自分/無意識
“見ないふりしても、自分からは逃げられない”
つまり
本当の自分には全部バレてる
💔 喪失:失うことで流れ着く
失くしたことで
流れ着いた
なによりも、ほんとのことVaundy「おもかげ-self cover-」作詞・作曲:Vaundy
ここが曲の核の一つ。
“失う”=ただの不幸じゃない
むしろ「本質に辿り着くプロセス」
つまり
持ってるときは見えなかったものが、失って初めて見える
❤️ 見えない愛という概念
僕らはこうして
どこにも見せない愛で満たしてるVaundy「おもかげ-self cover-」作詞・作曲:Vaundy
ここがタイトル回収レベルの重要ポイント。
見せない=表現されない
でも“満たされている”
つまり
愛=言葉・行動じゃなくても成立する
さらに
見えない愛で満たしてる
Vaundy「おもかげ-self cover-」作詞・作曲:Vaundy
これは“恋人関係”だけじゃない
むしろ「心の中に残った存在」
=
おもかげそのもの
🌙 夜と朝:感情の二面性
夜になって思い出した
呪い背負った僕たちは今Vaundy「おもかげ-self cover-」作詞・作曲:Vaundy
夜=ネガティブ・後悔・執着
“呪い”=忘れられない感情
朝になって思い返した
希望纏った僕たちは今Vaundy「おもかげ-self cover-」作詞・作曲:Vaundy
朝=再解釈・前向き
同じ出来事が“意味”に変わる
つまり
同じ過去でも
捉え方で「呪い」にも「希望」にもなる
🧩 弱さの肯定
唯一無二の弱者
強気でいいじゃんVaundy「おもかげ-self cover-」作詞・作曲:Vaundy
ここ、かなり現代的。
「弱い=ダメ」じゃない
むしろそれが“個性”
つまり
感じすぎることも価値になる
🔁 繰り返し:離れることで近づく
離れるたびに流れ着いた
なによりもほんとのことにVaundy「おもかげ-self cover-」作詞・作曲:Vaundy
距離=断絶じゃない
むしろ“理解を深める装置”
離れる → 自立する
だから再会できる
🌸 後半:自然との対比
陽を浴びて咲き出すような花のように
Vaundy「おもかげ-self cover-」作詞・作曲:Vaundy
愛=無理に作るものじゃない
自然に“咲く”もの
鼓動で踊るように
もう体に任せてVaundy「おもかげ-self cover-」作詞・作曲:Vaundy
頭で考える愛 → ❌
感覚で感じる愛 → ⭕
つまり
“理解する愛”から“感じる愛”へシフト
🎯 ラストの意味
Feel like leaving it to the flow
Vaundy「おもかげ-self cover-」作詞・作曲:Vaundy
ここが最終解答。
流れに任せる=諦めじゃない
コントロールを手放す
つまり
無理に繋ぎ止めない
でも消さない
=
“おもかげとして残す”
🧠 全体まとめ(核心)
この曲はの流れ
① 見えすぎる → 見ないふり
② 失う → 崩れる
③ 思い出す → 苦しむ
④ 再解釈 → 意味に変わる
⑤ 残る → 見えない愛
⑥ 受け入れる → 自分になる
🔥 一番深い解釈
この曲の本質はこれ
愛は“形”じゃなく“残り方”で決まる
一緒にいなくても、成立する関係がある
つまり「おもかげ」は
思い出
じゃなくて
**“今の自分を作っているもの”**
以上私なりの歌詞解釈でした。
続きまして、この曲を聴いて膨れ上がった私の妄想ストーリ(歌詞解釈)をチラッとお見せいたします
|ω・)チラッ
『おもかげ』
第一章:見えないふり
もう、何も見えないふりをしていた。
——そうしないと、壊れる気がしたからだ。
朝。
目覚ましの音で目を覚ます。
止める。
天井を見る。
ただそれだけの時間のはずなのに、
頭の中にはすでに“余計なもの”が流れ込んでくる。
昨日すれ違った人の表情。
コンビニの店員の、ほんの一瞬だけ曇った目。
電車の中で俯いていた誰かの背中。
思い出したくもないのに、勝手に浮かぶ。
——あの人、無理してたな。
——あの人、たぶん泣いた後だった。
そんなこと、考える必要なんてないのに。
布団から起き上がると、現実が始まる。
洗面所の鏡に映る自分は、
いつも通りの顔をしている。
でも、その奥にあるものを、
自分だけは知っている。
「……まあ、いいか」
そう呟いて、水で顔を洗う。
冷たさで思考を切る。
考えすぎるのは、やめる。
感じすぎるのも、やめる。
そう決めたはずだった。
通勤電車は、いつも通り混んでいた。
人と人の距離が近すぎて、
嫌でも“何か”が伝わってくる。
誰かの苛立ち。
誰かの焦り。
誰かの諦め。
言葉にならない感情が、
空気みたいに漂っている。
普通の人は、たぶん気にしない。
いや、気づかないのかもしれない。
でも俺には、わかってしまう。
目の前に立っているサラリーマン。
スマホを見ているふりをしながら、
画面はほとんど動いていない。
——仕事、うまくいってないんだろうな。
隣の高校生。
イヤホンをつけているのに、
音楽に集中していない。
——誰かと喧嘩したのか。
そんなふうに、“見えてしまう”。
勝手に、入り込んでくる。
——やめろ。
心の中でそう言っても、止まらない。
だから俺は、目を閉じた。
見なければいい。
感じなければいい。
そうやって、自分を守るしかなかった。
会社に着く頃には、もう少し疲れていた。
何もしていないはずなのに。
デスクに座る。
パソコンを開く。
仕事を始める。
単純な作業ほど、ありがたかった。
数字は裏切らない。
感情がない。
ただ処理すればいい。
それだけでいい。
上司の声が聞こえる。
「これ、今日中に頼むな」
短い言葉。
それだけなのに、裏側が透けて見える。
——余裕ないな。
——たぶん上から詰められてる。
わかってしまう。
だからこそ、何も言わない。
「はい」
それだけ返して、画面に目を落とす。
それ以上、踏み込まない。
踏み込めば、相手の中に入ってしまう。
それは、疲れるから。
昼休み。
同僚たちが笑っている。
くだらない話。
昨日見たテレビ。
誰かの噂話。
その輪の中にいながら、
どこか外にいる自分がいる。
笑い声の中に混ざる、微妙な温度差。
本音じゃない相槌。
無理に合わせたテンション。
全部、わかる。
——でも、言わない。
言ったところで、壊れるだけだから。
だから俺も、適当に笑う。
「そうなんだ」
「それはやばいね」
誰でも言える言葉を並べる。
それでいい。
それが正解だ。
帰り道。
夕焼けが、街を赤く染めていた。
本来なら、綺麗だと思えるはずの景色。
でも、そうはならなかった。
その光の中で、
人の影がやけに濃く見えた。
影は、嘘をつかない。
その人の“本当”を、そのまま映す。
歩いている人たちの影が、
それぞれ違う形をしている。
歪んでいたり、
小さく縮こまっていたり、
妙に長く伸びていたり。
——まるで、そのままだな。
そう思った瞬間、
自分の足元にある影に目がいった。
そこにあったのは、
輪郭のはっきりしない、曖昧な影だった。
形が定まっていない。
まるで、自分自身みたいに。
そのとき、ふと思った。
——俺の影も、俺を見てるのか?
誰にも見せていないはずのもの。
隠してきたもの。
それを、ずっと見られている気がした。
部屋に戻る。
明かりをつける。
静かな空間。
一人になると、逃げ場がなくなる。
見ないふりをしていたものが、
全部戻ってくる。
今日見たもの。
感じたもの。
気づいてしまったもの。
それが、静かに積もっていく。
——もう、いいだろ。
思わず、声が漏れた。
何に対して言ったのかは、わからない。
ただ、限界に近かった。
見えすぎるのも、
感じすぎるのも、
こんなに疲れるものだとは思わなかった。
ソファに座り込む。
天井を見る。
朝と同じ景色のはずなのに、
まるで違って見えた。
そして、決めた。
もう、見えないふりをする。
感じないふりをする。
本当はわかっていても、
気づかないことにする。
それが、一番楽だから。
それが、一番壊れないから。
でも、そのときはまだ知らなかった。
“見えないふり”をしても、
本当に大切なものだけは、
どうしても見えてしまうことを。
第二章:影と君
それは、特別な日じゃなかった。
むしろ、どこにでもある一日だった。
朝の電車に揺られて、
同じ時間に会社に着いて、
同じようにパソコンを開く。
何も変わらないはずの流れの中で、
ただ一つだけ、違和感があった。
——視線。
最初は気のせいだと思った。
でも、それは一度きりじゃなかった。
昼休み、席を立ったとき。
コピー機の前に並んだとき。
帰り支度をしているとき。
何度も、感じる。
見られている。
それも、ただ見るような視線じゃない。
——“見透かす”ような視線。
思わず振り返る。
でも、誰もこちらを見ていない。
いつも通りの風景。
いつも通りの人たち。
なのに、その中に一人だけ、
“違う温度”の存在がある気がした。
その正体を知ったのは、帰り道だった。
会社を出て、駅へ向かう途中。
夕方の空は、少しだけ色を落としていて、
昼と夜の境目みたいな時間だった。
人の流れに紛れて歩いていると、
ふいに声がした。
「ねえ」
軽い声だった。
でも、不思議と耳に残る声。
振り向く。
そこにいたのは、見覚えのない女性だった。
年は同じくらいか、少し下。
特別目立つわけじゃないのに、
なぜか印象から外れない顔。
まっすぐな目だった。
「前から思ってたんだけどさ」
いきなりだった。
間もなく、遠慮もなく。
「見えないふり、してるでしょ」
言葉が、一瞬で心の奥に刺さる。
何を言われたのか、理解するまでに時間がかかった。
「……は?」
思わず、そんな声が出る。
でも彼女は、少しも揺れなかった。
「見えてるのに、見てないふり」
その言い方は、決めつけにも聞こえたし、
確信にも聞こえた。
胸の奥がざわつく。
——なんで、わかる?
そんなはずはない。
俺は、誰にも見せていない。
誰にも気づかれていない。
そうやって生きてきた。
なのに。
「……何の話?」
できるだけ平静を装って言う。
声が、少しだけ硬くなる。
彼女は少しだけ首を傾げた。
「そのままの意味だけど」
それだけ言って、少し笑った。
からかっているわけじゃない。
でも、試しているような笑い方。
「人のこと、よく見てるよね」
心臓が、一拍遅れる。
「でもさ」
一歩、近づく。
距離が、ほんの少しだけ縮まる。
「見てるだけじゃ、しんどくない?」
その言葉は、静かだった。
責めるわけでもなく、
同情するわけでもなく、
ただ、“事実”として置かれた言葉。
何も言い返せなかった。
沈黙が落ちる。
人の流れだけが、横を通り過ぎていく。
彼女は、それを気にする様子もなく、
ただこちらを見ていた。
逃げたくなる。
これ以上話したら、
何かが壊れる気がした。
「……別に」
そう言って、目を逸らす。
「普通だよ」
その言葉が、どれだけ嘘なのか、
自分でもわかっていた。
彼女も、きっとわかっている。
でも、彼女は追及しなかった。
ただ、少しだけ目を細めて言った。
「そっか」
それだけ。
それだけなのに、
妙に引っかかった。
並んで歩く形になった。
意図したわけじゃない。
でも、気づいたら同じ方向に歩いていた。
会話は、ほとんどなかった。
名前も知らない。
何をしている人かも知らない。
なのに、不思議と“無音”が苦じゃなかった。
それどころか、
妙に落ち着いていた。
いつもなら感じるはずの“情報”が、
ほとんど入ってこない。
隣にいるのに、読めない。
——初めてだ。
人の感情が、ここまで見えないのは。
「……ねえ」
彼女が、ぽつりと呟く。
「全部、わかる必要ないよ」
その言葉は、風みたいに軽かった。
でも、確かに届いた。
「わかるからって、背負わなくていい」
足が、少しだけ止まりそうになる。
——それを言われたのは、初めてだった。
今まで、“わかること”は
自分の中で勝手に増えていくだけで、
それをどう扱うかなんて、
誰も教えてくれなかった。
「……誰?」
気づけば、そんな言葉が出ていた。
彼女は少しだけ笑った。
「通りすがり」
軽く言って、前を向く。
その横顔は、どこか遠くを見ているようだった。
駅に着く。
改札の前で、彼女は立ち止まる。
「じゃあね」
それだけ言って、振り返る。
一瞬、目が合う。
そのとき、不思議な感覚がした。
見られているのに、
暴かれている感じがしない。
むしろ——
“許されている”ような。
「またね」
そう言って、彼女は人混みに消えた。
一人になったあと、しばらく動けなかった。
胸の奥に、何かが残っている。
ざわつきでも、不安でもない。
でも、確実に“何か”が変わっている。
——見えないふり。
その言葉が、何度も頭の中で反響する。
あの人は、全部見抜いていた。
それなのに、否定しなかった。
壊しに来たわけでもなかった。
ただ、そこに触れてきただけだった。
その夜、部屋に戻っても、
いつもと違った。
静けさの中に、彼女の声が残っている。
「背負わなくていい」
その言葉が、何度も浮かぶ。
——そんなこと、できるのか。
わかることをやめることはできない。
でも、背負わないことはできるのか。
答えは出ない。
それでも、ひとつだけ確かなことがあった。
今日、何かが始まった。
見えないふりで閉じていた世界に、
小さな“ひび”が入った。
そして、そのひびはやがて——
戻れない変化になっていく。
第三章:触れない距離
それから、彼女とは何度か会うようになった。
約束はしていない。
時間も決めていない。
でも、気づけば同じ場所にいる。
会社帰りの道。
駅までのあの通り。
人の流れに紛れながら、自然と隣に並ぶ。
「今日も疲れてるね」
最初に言うのは、いつも彼女だった。
挨拶みたいに軽いのに、
なぜか核心を突いてくる。
「別に」
そう返すのも、いつも通り。
でも彼女は、それ以上聞いてこない。
「そっか」
それだけで終わる。
——普通なら、物足りないはずなのに。
その“踏み込まなさ”が、
妙に心地よかった。
会話は、必要最低限だった。
名前も、まだ知らない。
それでも、沈黙が苦じゃなかった。
むしろ、静かなほうがいいとすら思った。
言葉にしなくても、
何かが伝わっている気がした。
——いや、違う。
この人は、“読もうとしてこない”。
今まで出会ってきた人は、
無意識に踏み込んできた。
「大丈夫?」
「なんかあった?」
そうやって、触れてくる。
でも彼女は違った。
見えているはずなのに、
それを“掴もうとしない”。
だから、楽だった。
ある日、ふいに聞いた。
「なんで、話しかけてきたの」
自分でも意外な質問だった。
気になっていたのかもしれない。
彼女は少しだけ考えるような顔をして、
それから答えた。
「見てられなかったから」
あまりにもあっさりと。
「何が?」
「そのままだと、潰れそうだった」
足が止まりそうになる。
でも、止めなかった。
そのまま歩き続ける。
「……余計なお世話」
少し強めに言う。
彼女は小さく笑った。
「うん、そうだね」
否定しない。
でも、その声にはどこか優しさがあった。
その日から、少しだけ変わった。
俺の中で。
彼女といる時間だけ、
“見え方”が変わるようになった。
相変わらず、人の感情は見える。
でも、それに飲み込まれない。
距離ができた。
まるで、彼女が“フィルター”みたいに
なっているようだった。
「ねえ」
彼女が空を見上げる。
夕焼けが、ゆっくりと色を変えていく時間。
「全部、受け取らなくていいんだよ」
ぽつりと、呟く。
「わかってても、拾わなくていい」
その言葉は、前にも聞いた気がした。
でも、今回は少し違っていた。
“許可”みたいだった。
それをしてもいい、と。
その瞬間、ふっと力が抜けた。
今まで、無意識にやっていたこと。
見えたものを、そのまま受け取ること。
それが当たり前だと思っていた。
でも違った。
選べるんだ。
受け取るか、流すか。
そんな簡単なことに、初めて気づいた。
「……なんで、そんなことわかるの」
思わず聞く。
彼女は、少しだけ黙った。
それから、いつもよりゆっくり答えた。
「同じだったから」
その一言に、引っかかる。
「……どういう意味」
彼女は少しだけ笑って、目を逸らした。
「昔の話」
それ以上は、何も言わなかった。
そのとき、初めて違和感が生まれた。
——この人、何者なんだ?
ただの通りすがりじゃない。
偶然にしては、出来すぎている。
タイミングも、言葉も。
まるで、必要なときに現れて、
必要なことだけを言っていく。
「ねえ」
彼女が、こちらを見た。
「少しは楽になった?」
その問いは、やけに真っ直ぐだった。
嘘はつけないと思った。
「……少しは」
正直に答える。
彼女は、ほんの少しだけ安心したように笑った。
「よかった」
それだけ。
でも、その笑顔は、どこか儚かった。
帰り道の終わり。
駅の前で立ち止まる。
いつもの別れ際。
でも、その日は少し違った。
彼女が、少しだけ近づいてきた。
距離が、今までよりも近い。
触れそうで、触れない。
その距離。
「ねえ」
小さな声。
「無理に変わらなくていいよ」
その言葉は、優しかった。
でも、どこかで“終わり”を感じさせた。
「そのままでも、ちゃんと大丈夫だから」
一瞬、時間が止まる。
何か言わなきゃいけない気がした。
でも、言葉が出てこない。
彼女はそれ以上何も言わず、
ゆっくりと離れた。
「じゃあね」
いつも通りの言葉。
でも、なぜか少しだけ重かった。
「……また」
かろうじて、それだけ返す。
彼女は一度だけ振り返って、
小さく手を振った。
その仕草が、やけに遠く感じた。
その夜、部屋に戻っても、
妙な静けさが残っていた。
いつもと同じはずなのに、
どこか足りない。
彼女がいないだけで、
こんなに違うのかと思う。
——いや、違う。
“依存しかけている”。
その事実に気づいた瞬間、
胸が少しだけざわついた。
救われているはずなのに、
同時に不安になる。
もし、この人がいなくなったら——
その先を考えるのを、やめた。
ただ一つだけ、確かなことがあった。
彼女は、俺の中に入り始めている。
見えないふりで閉じていたはずの場所に、
静かに居場所を作り始めている。
そして、その存在はやがて——
“失ったときに気づくもの”へと変わっていく。
第四章:突然の喪失
その日は、いつもと何も変わらなかった。
朝起きて、
電車に乗って、
会社に行く。
人の感情は相変わらず見えていたけど、
以前ほどは重くなかった。
——大丈夫。
そう思えた。
彼女と出会ってから、初めてだった。
“世界が少しだけ軽い”と感じたのは。
仕事を終えて、外に出る。
夕方の空。
あの時間帯。
自然と足があの道に向かう。
意識していないつもりでも、
身体が覚えている。
——今日も、いるはずだ。
そう思うことに、もう迷いはなかった。
でも、その日は違った。
いつもの場所に、いない。
立ち止まる。
周りを見る。
人はいる。
いつもと同じくらい、いる。
でも——
“あの人”だけがいない。
少し待つ。
スマホを見るふりをして、時間を潰す。
でも、本当は待っている。
——そのうち来るだろう。
そう思っていた。
今までだって、
時間は曖昧だった。
少し遅れる日もあった。
だから、大丈夫。
そう自分に言い聞かせる。
それでも、来なかった。
五分。
十分。
二十分。
時間だけが、静かに過ぎていく。
周りの人の流れは変わらない。
でも、その中に彼女はいない。
そのとき、妙な感覚に襲われた。
——音が、遠い。
人の話し声も、足音も、
全部が一段階遠くなる。
現実から、少しだけ切り離されたみたいな感覚。
胸の奥が、じわじわと冷えていく。
「……来ないのか」
声に出してみる。
それだけで、妙に現実味が増した。
その日は、そのまま帰った。
“たまたま”だと思ったから。
明日はいる。
きっといる。
そう思っていた。
思い込もうとしていた。
次の日。
同じ時間。
同じ道。
足取りが、少しだけ早くなる。
期待している自分に気づく。
——今日はいる。
でも。
いなかった。
その次の日も。
そのまた次の日も。
いなかった。
違和感が、不安に変わる。
不安が、確信に変わる。
——もう、来ない。
その考えが、頭の中に静かに沈んでいく。
名前も知らない。
連絡先も知らない。
どこにいる人なのかも知らない。
何も知らない。
なのに——
“失った”という感覚だけが、はっきりとある。
部屋に戻る。
明かりをつける。
静かすぎる空間。
その静けさが、やけに重かった。
ソファに座る。
何もする気が起きない。
ただ、ぼんやりと天井を見つめる。
思い出す。
彼女の声。
「全部、受け取らなくていい」
「背負わなくていい」
「そのままでいい」
断片的な言葉が、
何度も何度も繰り返される。
そのとき、初めて気づく。
——ああ、あれは。
ただの言葉じゃなかった。
俺を支えていたものだった。
胸の奥に、ぽっかり穴が空いた感覚。
でも、それは“空っぽ”じゃなかった。
そこには、確かに何かが残っている。
温度のある何か。
形のない何か。
——見えない愛。
言葉にした瞬間、
胸が少しだけ締め付けられる。
彼女はいない。
触れることもできない。
声も聞けない。
それでも——
確かに、ここにある。
残されている。
夜。
窓の外を見る。
街の灯りが、ぼんやりと滲んでいる。
ふと、あの言葉が浮かぶ。
「同じだったから」
——どういう意味だったんだ。
考えても、答えは出ない。
でも、ひとつだけわかることがある。
彼女は、最初から“長くいる存在”じゃなかった。
必要なときに現れて、
必要なものだけを残していく。
まるで——
最初から、いなくなる前提だったみたいに。
その考えにたどり着いた瞬間、
胸が強く痛んだ。
「……勝手すぎるだろ」
小さく呟く。
怒りにも、悲しみにもならない感情。
ただ、どうしようもない喪失だけが残る。
それでも、翌日もあの道を通った。
いないとわかっていても。
もしかしたら、という期待を捨てきれなくて。
でも、やっぱりいなかった。
何度目かの帰り道。
夕焼けの中で、ふと足を止める。
あのときと同じ場所。
同じ時間。
同じ景色。
でも——
決定的に違う。
隣に、誰もいない。
そのとき、初めて思った。
——ああ、俺は。
あの人に、救われていたんだな。
見えないふりをしていた世界の中で、
唯一、ちゃんと見てくれた存在。
理解して、でも踏み込まなかった存在。
その距離が、
俺を保っていた。
それが、なくなった。
だから今、こんなにも——
静かに崩れている。
でも同時に、気づく。
彼女は、何も持っていかなかった。
むしろ、置いていった。
言葉。
感覚。
そして——
“見えないまま残るもの”。
その夜。
目を閉じる。
暗闇の中で、彼女の輪郭を探す。
はっきりとは思い出せない。
でも、確かにそこにいる。
ぼんやりとした“おもかげ”として。
そして、初めて思う。
——失くしたことで、流れ着いた。
なによりも、ほんとのことに。
彼女がいなくなって、ようやく。
俺は、自分の中にあるものに触れ始めていた。
第五章:見えない愛の正体に向き合う
それからも、同じ日々は続いた。
朝起きて、
電車に乗って、
会社に行く。
景色は何も変わらない。
人の流れも、街の音も、
すべていつも通りだった。
でも——
ひとつだけ、確実に違うものがあった。
“彼女がいない”という事実。
最初の頃は、それを無視しようとした。
考えなければいい。
思い出さなければいい。
そうすれば、元に戻ると思った。
でも、無理だった。
思い出そうとしなくても、浮かんでくる。
彼女の声。
あの距離感。
あの言葉。
「背負わなくていい」
「そのままでいい」
何度も、何度も繰り返される。
ある日、電車の中で気づいた。
いつもなら感じていた“重さ”が、少し違う。
相変わらず、人の感情は見える。
苛立ちも、不安も、疲れも。
でも、それに飲み込まれない。
少し距離を置けている。
——ああ。
これが、“あの人の言ってたこと”か。
「全部、受け取らなくていい」
あの言葉が、ようやく腑に落ちた。
見えることは変えられない。
でも、どう扱うかは選べる。
その当たり前のことに、
ようやく身体が追いついてきた。
昼休み。
同僚の会話が耳に入る。
いつもと同じ、他愛のない話。
でも今日は、少しだけ違って聞こえた。
表面の言葉だけを、聞けている。
奥にある感情に、踏み込みすぎない。
——これでいいんだ。
初めて、そう思えた。
帰り道。
あの場所を通る。
もう、立ち止まることはなかった。
探すことも、期待することもない。
それでも——
通らずにはいられなかった。
夕焼けの中、歩きながら思う。
彼女は、何を残したんだろう。
言葉だけじゃない。
もっと、曖昧で、形のない何か。
胸の奥に残っている感覚。
温度みたいなもの。
足を止める。
あの日と同じ場所。
同じ景色。
でも、今はひとり。
静かな空間の中で、ふと気づく。
——これか。
胸の奥にあるものに、意識を向ける。
触れられない。
形もない。
言葉にもできない。
でも、確かにそこにある。
消えていない。
むしろ、前よりもはっきりしている。
それは、寂しさに似ていた。
でも、ただの寂しさじゃない。
温かさもある。
苦しさもある。
でも同時に、安心感もある。
矛盾した感情が、ひとつに混ざっている。
——これが、“見えない愛”。
そう思った瞬間、
胸の奥が静かに震えた。
彼女は、いなくなった。
でも、関係が消えたわけじゃない。
触れられなくても、
言葉を交わせなくても、
確かに続いているものがある。
それが、この感覚だった。
「どこにも見せない愛で満たしてる」
あの言葉の意味が、やっとわかる。
誰にも見えない。
証明もできない。
でも、自分の中には確かにある。
満たされている。
ベンチに座る。
空を見上げる。
色がゆっくりと夜に変わっていく。
その変化を、ただ眺める。
何も考えずに、ただ受け入れる。
ふと、思う。
彼女は、最初からわかっていたんだろうか。
自分がいなくなったあと、
こうして残るもののことを。
だから、ああいう距離を保っていたのかもしれない。
踏み込みすぎず、
でも離れすぎず。
“消えても残る形”で、関わっていた。
その考えに至ったとき、
少しだけ笑ってしまった。
「ずるいな……」
小さく呟く。
責める気持ちは、もうなかった。
むしろ、感謝に近かった。
立ち上がる。
帰ろうとしたとき、
ふと身体が軽いことに気づく。
前みたいな重さがない。
完全に消えたわけじゃない。
でも、抱えられる重さになっている。
——これでいい。
そう思えた。
見えることも、
感じることも、
消えない。
でも、それをどう扱うかは、
自分で選べる。
彼女が教えてくれたのは、
それだった。
歩き出す。
夕焼けが、ゆっくりと消えていく。
夜が来る。
でも、不思議と怖くなかった。
胸の奥には、まだあの感覚がある。
見えないまま、
でも確かに存在するもの。
それを抱えたまま、進んでいく。
そして、初めて思う。
——これが、俺の“ほんとのこと”なんだ。
第六章:弱さのまま、生きていく
朝。
目覚ましが鳴る前に、目が覚めた。
静かな部屋。
カーテンの隙間から、わずかに光が差し込んでいる。
その光を、しばらくぼんやりと眺める。
——不思議だ。
前までなら、起きた瞬間から重たかったはずの世界が、
今日は少しだけ違って見える。
軽い、というほどじゃない。
でも、“押し潰される感じ”がない。
顔を洗い、鏡を見る。
そこにいる自分は、相変わらずだ。
何も劇的に変わったわけじゃない。
強くなったわけでも、
何かを克服したわけでもない。
それでも、ひとつだけ違うことがある。
——逃げていない。
それだけで、少しだけ輪郭がはっきりして見えた。
電車に乗る。
人の波。
いつもの空気。
そして、いつものように“見える”。
誰かの苛立ち。
誰かの不安。
誰かの疲れ。
全部、ちゃんと見える。
消えてはいない。
でも。
今日は、違った。
それを“抱え込まない”。
ただ、そこにあるものとして、流していく。
波のように、通り過ぎていくのを感じる。
——ああ。
これでいいんだ。
初めて、自然にそう思えた。
目の前の女性が、少しだけ俯いている。
スマホを握る手に、わずかな力が入っている。
——何かあったんだろうな。
そう思う。
でも、それ以上は踏み込まない。
代わりに、ほんの少しだけ視線を外す。
“距離”を保つ。
それだけでいい。
会社に着く。
デスクに座る。
仕事を始める。
単純な作業の中に、
妙な落ち着きがあった。
今までは、“感情から逃げるための作業”だった。
でも今は違う。
ただ、やるべきことをやる。
それだけでいいと思えた。
昼休み。
同僚たちの会話に混ざる。
笑い声。
軽口。
いつもの光景。
でも今日は、ほんの少しだけ違った。
自分から、ひとつ言葉を足す。
「それ、いいね」
小さな一言。
それだけなのに、場の空気が少し変わる。
誰かが笑う。
誰かが返す。
その流れの中に、自分もいる。
——ああ。
ちゃんと“ここにいる”んだな。
そう思った。
帰り道。
夕焼けの色が、ゆっくりと街を染めていく。
あの場所を通る。
立ち止まらない。
でも、無視もしない。
そこにある記憶を、そのまま通り過ぎる。
ふと、思い出す。
「唯一無二の弱者」
あの言葉。
あのときは、ただの響きだった。
でも今は、少しだけ意味がわかる。
強くなくていい。
全部を背負わなくていい。
感じすぎることも、弱さじゃない。
むしろ、それがあるからこそ見えるものがある。
「……まあ、いいか」
小さく呟く。
その言葉は、前とは少し違っていた。
投げやりじゃない。
受け入れた上での、軽さ。
歩きながら、空を見上げる。
雲が流れている。
ゆっくりと。
一定じゃない形で。
でも、それでも前に進んでいる。
——流れに任せる。
あの言葉が、自然と浮かぶ。
無理にコントロールしなくていい。
抗わなくていい。
ただ、その中で自分の位置を見つければいい。
ポケットの中で、手を握る。
少しだけ力を入れて、すぐに緩める。
その感覚を、確かめる。
ちゃんと、自分の意思で動いている。
——弱さのままでいい。
その言葉が、ようやく自分の中に落ちた。
変わる必要はない。
ただ、“扱い方”を変えればいい。
彼女のことを思い出す。
もう、痛みは強くない。
完全に消えたわけじゃない。
でも、それも含めて受け入れられている。
——あの人がいたから、ここにいる。
そう思えた。
信号が青に変わる。
人の流れが動き出す。
その中に、自然と足を踏み出す。
誰かの感情が見える世界。
それは、これからも変わらない。
でも、それでいい。
見えるままで、
感じるままで、
弱いままで、
それでも、ちゃんと生きていける。
その確信が、静かに胸の中にあった。
そして気づく。
“生き方”は、もう変わっている。
誰かから与えられたわけじゃない。
自分で選び始めている。
歩きながら、ふと空を見上げる。
夕焼けが、ゆっくりと夜に変わっていく。
その変化を、ただ受け入れる。
——大丈夫。
理由はない。
でも、確かにそう思えた。
胸の奥には、まだあの感覚がある。
見えないまま、消えないもの。
それを抱えたまま、進んでいく。
最終章:流れの中で残るもの
朝。
目を覚ます。
目覚ましが鳴る前に、自然と目が開く。
カーテンの隙間から差し込む光が、
部屋の輪郭をゆっくりと浮かび上がらせていた。
その光を、しばらく見つめる。
何も考えずに。
ただ、そこにあるものとして受け取る。
ふと、思う。
前は、この時間が苦手だった。
起きた瞬間から、何かが流れ込んでくる感覚。
見たくもないものを、見てしまう感覚。
だから、目を逸らしていた。
見えないふりをしていた。
でも今は違う。
見えるものは、相変わらず見える。
消えたわけじゃない。
でも、それに飲まれない。
ただ、そこにあると理解して、
そのまま流していくことができる。
ベッドから起き上がる。
床に足をつける。
その一つ一つの動作が、やけに静かに感じられた。
外に出る。
朝の空気。
人の流れ。
街の音。
全部、前と同じ。
でも、受け取り方が違う。
電車に乗る。
人の感情は、今日も見える。
焦り。
不安。
苛立ち。
それでも、それらは“通り過ぎていくもの”として感じられる。
抱え込まない。
選んでいる。
ふと、窓に映る自分を見る。
以前と同じ顔。
でも、その奥にあるものは少しだけ違う。
——ちゃんと、ここにいる。
そう思えた。
仕事を終えて、外に出る。
夕方の空。
あの時間帯。
あの道。
足は、自然とそこへ向かう。
もう習慣みたいなものだった。
あの場所を通る。
立ち止まらない。
でも、通り過ぎるときに、ほんの少しだけ意識が向く。
誰もいない。
当たり前だ。
それでも、完全に“空っぽ”ではなかった。
そこには、確かに何かがある。
見えないけれど、消えていないもの。
歩きながら、静かに思い出す。
声。
仕草。
あの距離感。
でも、それらはもう“具体的な記憶”じゃなかった。
少しずつ輪郭を失っている。
ぼやけている。
それでも——
残っている。
「おもかげ」
その言葉が、自然と浮かんだ。
はっきりとは思い出せない。
でも、確かにそこにあったもの。
触れられないけど、消えないもの。
形はなくても、残り続けるもの。
それが、今の彼女だった。
立ち止まる。
夕焼けが、街をゆっくりと染めていく。
あの日と同じ光。
でも、感じ方はまるで違う。
——ああ。
そういうことか。
彼女は、最初から“残る存在”だった。
長く一緒にいるためじゃなくて、
“いなくなったあとも続くもの”を残すために、
そこにいた。
だから、名前もいらなかった。
連絡先もいらなかった。
深く踏み込む必要もなかった。
“消えても消えない形”で、
最初から存在していた。
胸の奥に意識を向ける。
あの感覚は、今もある。
見えないまま、でも確かにある。
寂しさも、まだ少しだけ残っている。
でも、それだけじゃない。
温かさもある。
静かな安心もある。
それを、もう否定しない。
消そうともしない。
「どこにも見せない愛で満たしてる」
あの言葉が、ゆっくりと自分の中に広がる。
誰にも見せなくていい。
証明しなくていい。
でも、自分の中には確かにある。
それでいい。
空を見上げる。
夕焼けが、ゆっくりと夜に変わっていく。
その流れを、ただ見つめる。
抗わない。
止めようとしない。
——流れに任せる。
その言葉が、ようやく“自分の言葉”になった。
歩き出す。
人の流れに混ざる。
その中で、自分のペースを保つ。
もう、見えないふりはしない。
でも、全部を抱え込むこともしない。
見えるままに。
感じるままに。
でも、自分で選びながら。
その生き方が、静かに定まっていく。
ふと、風が吹く。
ほんの一瞬、誰かの気配を感じた気がした。
振り返る。
誰もいない。
それでも、わかる。
そこに“何か”があったこと。
小さく息を吐く。
そして、ほんの少しだけ笑う。
「……ありがと」
誰に向けたのか、自分でもわからない。
でも、その言葉は確かに届いた気がした。
もう、探さない。
追いかけない。
でも、消えない。
それでいい。
胸の奥に残るもの。
形のない、でも確かなもの。
それが、俺の中の——
「おもかげ」
そして今日も、流れの中で生きていく。
見えないまま残るものと一緒に。
~完~
彼女側の視点ストーリも書いてみましたのでもしよろしければ読んでみてくださいρ(._.*)ρ
数年後の再会(Ifルート)も書いてみましたのでもしよろしければ読んでみてくださいρ(._.*)ρ
また、他にも『Vaundy』の名曲を紹介しておりますので併せてご覧くださいρ(._.*)ρ








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